幼稚園の事例

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遊具設計導入事例アルバムHOME > 幼稚園TOP > 幼稚園の事例 > 事例-06「遊びが次々生まれる創造空間」―大森みのり幼稚園(東京都大田区)

遊びが次々生まれる創造空間-大森みのり幼稚園

遊びが次々生まれる創造空間:びっくり山
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1.びっくり山ゾーン ― 子ども×山砂×水=無限大

 
山砂の砂場はびっくり山ゾーンと園で名づけました。

山砂の砂場はびっくり山ゾーンと園で名づけました。
案内板は副園長手作りです。


子どもが描いた水路の地図。びっくり山を舞台にした壮大な遊び場の「設計」です。

子どもが描いた水路の地図。びっくり山を舞台にした
壮大な遊び場の「設計」です。

「ぼくねー、昨日ねー」手を動かしながら、子ども同士で会話も弾み、交流も深まります。

「ぼくねー、昨日ねー」手を動かしながら、子ども同士で
会話も弾み、交流も深まります。

始めは大人が手を広げたくらいの範囲で、
山砂の砂場に溝や穴を掘っていた子ども達。


ガチャポンプ設置をきっかけに、
出した水が子ども達の掘った穴に溜まり、
「池」ができるようになりました。
次第に園庭からは「池を4つつなげよう!」
「女の子の池つくろう!」といった声が聞こえるように...。

「家で地図つくってくる!」そう言ってある男の子は、
自ら砂場の「水路」の地図を描いて幼稚園に持ってきました。
毎日のようにみんなで「池」を創り、溝を掘り「水路」を創り...。 

今日、明日へと持続する遊び場


砂場にたっぷり使われている山砂は
粘土質で水を洩らさないので、
掘った溝や穴の跡が残り、
遊びが今日、明日、あさってと持続し展開していきます。
子ども達の想像力が、決して1日で終結することのない
豊かな遊び場です。

 

今では砂場中にできた「池」や「水路」。
それをぴょんぴょんと飛び越える子ども達。
時には「池」を飛び越えきれず、ずり落ちる子どももいます。



コンクリートの上では味わえないこと


飛び越えきれない経験も大事、という副園長。


「今の子は整備されたところしか歩いてないでしょ。
バランスを崩して池に落ちる、ぬかるみに足をとられる、
滑り落ちそうになってヒヤリとする、
こういう微妙な身体感覚の体験が、
小さい頃は大事だと思うの。」

変化のある砂場は、地面の大小の凹凸に合わせ、
全身を柔軟に調整する経験が味わえる場でもあります。

「以前にあった鉄の硬い山の遊具だったら、
登って滑って穴に入るだけでしょ。
同じ山でも材質が自然のものだったら、
子どもの遊びが全然違うの。
掘るし、埋めるし、登るし、
自分の手で変化を楽しむことができる。」

と山砂の魅力を語られました。


遊び込みながら形を変えていく山砂の砂場。

みんなの協同作業で子ども達自身が創り出していった、創造的な遊び場です。

 
 
大森みのり幼稚園

ガチャポンプと水路を使って水を流します。

大森みのり幼稚園

流れる水路が合流してやがて大きな川になります。

 

大森みのり幼稚園

スコップで誘導して流れを変えていきます。
流れる水は土を浸食して絶えず変化を続けます。

大森みのり幼稚園

片付けの時、子ども達はまた新しい発見をしました。

 

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2.ハラハラ!ドキドキ!スリルがいっぱいの丸太橋

チャレンジしたくなる環境設定
 

【考える子ども達】


大森みのり幼稚園

横歩き。

幼稚園の園庭設計
大森みのり幼稚園

前歩き。

幼稚園の園庭設計
大森みのり幼稚園

しゃがみ歩き。

幼稚園の園庭設計
大森みのり幼稚園

ドボン!

朝、子ども達が園庭に出てきて、ガチャポンプ遊びを始めると、
川ができ、しばらくすると、山砂の砂場に大きな池ができます。
その上に丸太の橋をかけよう、と副園長がひらめきました。



「わー、こわそう」「大丈夫かなー」「できるかなー」「わたし、できる!」


橋を渡る子は、どの子も足元に全神経を集中し、
落ちないように小刻みに揺れながらバランスをとって恐る恐る渡ります。
橋は、丸太なので足元はとても不安定。
もし、バランスを崩して落ちたら泥池が下で待っています。

「キャー!」やっている子も、見ている子も、ハラハラドキドキ。


取り付けた時は、丸太だから子どもたちは難しくてやらないかな、
と予測していたのは大ハズレ。
「やってみる!」と行列ができました。
『子どもたちは、スリルが好き!』と再認識する機会となりました。


バランスが崩れて、ドボンと池に落ちて泥んこになった子も泣きません。
「汚れたら着替えればいいんだもんね」
...子ども達は、困った時の対処の仕方をきちんと知っているから、
不安になりません。だからこそ、チャレンジもできるのでしょう。

渡る前と違って、渡り終えた時の子どもの表情は、
ふっとゆるみ、ニンマリ。『できたぁー(ほっ)』


小さい頃のこんな経験の積み重ねが、
人生の荒波を乗り超える力につながっていくのかもしれません。

 
 

「土留め」も遊び場

山砂の流出を防ぐ自然木の土留めは、 子ども達にとってちょうど良い形状で、
様々な行動を誘う遊び場となっています。


園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計

 


マラソン&三輪車コース

砂場の周囲にぐるりとコースをめぐらせています。
一周ごとに自分で○印をつけられるカードで意欲を引き立てます。
70周7キロで金シールがもらえます。
何回でも周ることのできる回遊性は、
遊び込める場所のもつ重要な特徴です。

園庭設計 園庭設計 園庭設計

 

 

 

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3.園庭の木々には子ども達と植物をつなぐ「物語」が記されています。

子ども達と園庭の木々をつなぐ物語
 
園庭樹林

木の傍に「物語」が綴られています。


樹木の園庭設計

みのりの森の木の物語3 キンモクセイ


樹木の園庭設計

みのりの森の木の物語5 かしの木

物語はルビつきで、子どもたちは読みながら木々を周ります。


みのりの森の木物語 キンモクセイ

私の名前はキンモクセイ。
「キンモクセイのキンモクさん」って呼んで欲しいわ。

秋になると、とってもいい匂いの、小さなオレンジ色の
可愛い花を沢山つけて「もう、秋がきましたよ」って、
みんなに静かに教えてあげるの。

中国という国ではね、キンモクセイの木は、
月からきた仙人(高い山の中に住む不思議な力を
持ったおじいさん)の木で、 「仙木」と言われているの。

月夜の晩には、みんなに知られないように、
こっそりと月とお話をしているのよ。うふふ...。



みのりの森の木物語 かしの木


ぼくは、かしの木。「かしの木のかっちゃん」って呼んでいいよ。
かっちゃんはね、いつも、ここで、みんなの事を見ているんだ。

どろだんごを、
「うまくできなーい、せんせいやってー」
と言っていた子が、
だんだん上手に一人でできるようになるのを見ていると、
とても嬉しくなるんだよ。

ほら、あの子。おだんごがこわれても、
何度もまたやっているよ。えらいなー。
おだんごはまだ光らなくても、目が光ってるのを、
かっちゃんは知っているよ。


かっちゃんも、ここに来た時は、
小さなどんぐりしかつけられなかったけど、
今は大きな、どんぐりをつけられるようになったのさ。

かっちゃんは、どこにもいかない。
ずっとここにいて、いつも、みんなのことを、
しっかり見ているからね。



...読めない子どもに読んであげると、
「かっちゃんありがとう」と、
木の幹をなでてくれました。

 

 
 
自然観察と日除けもかねた大きな木々を配置。

シマトネリコ

涼しげな葉っぱと風になびくしなやかな姿が、入口で子どもを優しく出迎えます。

姫しゃら

姫しゃら
ピンクのツルツルした木肌、スラッとした株立ちの姿、優しげな葉、触ったり眺めたりするだけで心が和みます。

キンモクセイ

キンモクセイ
派手な色合いの階段の前にキンモクセイを配置。森の中の雰囲気を出しました。階段で遊ぶ子どもの様子も様々な角度から見守っています。

 
イチョウ

イチョウ
自然木・山砂・水・植木の緑が演出する園庭の奥行きと癒しの空間。さらに、区の保護樹でもある園庭中央のイチョウが重なり合います。

カリン

カリン

ジャムやせき止め薬でもよく知られるカリン。香りの良い大きな黄色い実をつけます。

クロガネモチ

クロガネモチ

かわいらしい小さな赤い実をたくさんつけ、園庭に鮮やかな彩りを添えてくれます。 

 
しだれやなぎ

しだれやなぎ

大きなしだれやなぎが、風にゆらゆらと揺れながら優しい風を子ども達に送ります。

かしの木

かしの木

子ども達の大好きなどんぐりの実をたくさん落としてくれる木。びっくり山ゾーンで遊ぶ子供達を上から見守ってくれています。

かしの木

ソメイヨシノ

園の門をくぐると桜の木が見えます。根元のデッキに腰掛けておしゃべりもできます。背景にある木製のランダムフェンスが桜の美しさを引き立てます。

 

 

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4.環境教育に役立つビオトープ池

 
園庭設計

柵は枝をあしらい、自然の優しい風合いをだしています。


園庭設計

多様な植生をじっくりと見て学ぶ場、ビオトープ。


園庭設計

雨水の利用により、環境教育を実践しています。


園庭設計
園庭設計

蛇口をひねるのが楽しい小鳥型の蛇口です。

池のまわりには、水生植物、苔、糸すすき、
ムレチドリバゼ、岩ひば、ほととぎす、藤ばかま等、
20種類以上の植物を植えました。

今後はメダカやタニシも飼い、
多様な生物の棲める場所にし、
子どもの原体験を大事にしていきます。



1.環境教育

苔を多くあしらい、ビオトープの色合いに深みを添えると共に、
地球温暖化防止にささやかな貢献をしています。
苔は、4億年前から地球に生存しているともいわれる生物です。

園庭設計 園庭設計

発見!新設してから半年、カエルが卵を産みました。



2.雨水タンク


ビオトープに流れる水は雨水を利用しています。
タンクは木の小箱で保護すると共に、
見た目にもきれいに整えています。


3.小鳥の蛇口

雨水は飲料水ではないので、
蛇口を小鳥形にし設備環境を工夫することで、
「小鳥さん用の水だから飲めない」ことが
子ども達に分かるようにしています。
バケツで山砂の砂場にも水を運べます。

 

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5.進化する園庭、意欲増す子どもたち(園庭史~子ども達への願いを込めて~)

 
園庭設計 園庭設計

園庭設計園庭の隅はプールでした。




園庭設計 園庭設計

園庭設計プールを移設し園庭を拡張。




園庭設計 園庭設計 園庭設計

園庭設計地面に凹凸ができる-遊具や土管トンネルの築山を設置。




園庭設計 園庭設計

園庭設計山砂を追加して園庭全体が砂場に。




 

園庭設計 園庭設計 園庭設計 園庭設計ガチャポンプを設置し、土と水の遊びがダイナミックになりました。
園庭設計木漏れ日デッキやウッドフェンスを設置し、子ども達の癒しの空間づくりも配慮しています。



園庭設計 園庭設計

園庭設計木々を植え、平面的だった園庭が森のようになりました。




園庭設計 園庭設計 園庭設計  園庭設計 園庭設計

びっくり山ゾーンが誕生!森の中で遊ぶ子ども達は、まるで原始の頃と同じ体験をしているよう。




 「力いっぱいに、また自発的に、黙々と忍耐づよく、身体が疲れきるまで遊ぶ子どもは、また必ずや逞しい、寡黙な忍耐づよい、他人の幸福と自分の幸福のために献身的に尽くすような人間になるであろう。」

(フレーベル『人間の教育』より)